しかし、どの物件をみても、かなりの設備投資をされていて、
これは分譲マンションなのではないか、と見間違うほどです。
多様化する入居者ニーズに応えるためには避けられない事である。
その考え方も一理ありますし、正しいとも言えます。
しかし、いつまでこの「わがまま」な入居者の要求に応えていかなければいけないのか。
賃貸経営は事業であるので、売れないものを商品にする事はできません。
しかし、過度になりすぎている設備投資を考える時期に来ている、と私は考えます。
採算性のない事業をオーナー様に行っていただくわけにもいきませんから。
少し、時代をさかのぼって考えてみたい、と思います。
過去・現在・未来の入居者ニーズを考えた時、その答えが少し見えるような気がいたします。
【過去】
物件が足りない。
4帖半風呂なしトイレ共同。
日本は高度成長期。
誰もが希望に満ち溢れていて、給料も右肩上がり。
家電製品も次から次に新しくなっていき、物欲はあるが、物が無い状態。
居住空間も夢はあるが、現実がまだ追いついてこない。
【今】
平成生まれも次々と成人し、成長していく過程で既にほしいものはすべて家にある。
賃貸物件も3点ユニットからバストイレ別へ。畳からフローリングへ。
システムキッチンが好まれ、オートロックなどのセキュリティ重視の傾向にある。
差別化を図る各社は床暖房やデザイナーズ物件など更にコストがかかる設備を投資。
そうでないと物件が決まらないのではないか、とまで思えてくる現状。
【未来】
物欲と言われるものは減少傾向にあり、
給料格差や経済不安から、等身大のものが好まれる。
支配欲や利便性というものよりも、重視されるものは、自分自身にマッチするかどうか。
自分自身のライフスタイルを重視し、それに合えば金額はそれほど気にしない。
わかりやすく言うと、「熱くない・欲のない」人間が増えてくる。
彼らは「物」ではつられません。
彼らのニーズとは物件よりもむしろ、「ライフスタイル」に合うか、にあるように感じます。
そこを見誤ると、ただただ設備投資が無駄になるように思います。
「テーマ」(コンセプトと言ってもいいでしょうが)を決めてそれに合う行動をお勧めします。
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関連事業部 受託課
所 長 坂 田 直 哉
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