2000年は、17万2800世帯。
2005年は、23万6500世帯。
なんと 伸長率 1.4 倍! ( 総務省 「 国勢調査 」 より )
このところの新聞や情報誌は、何かが 「 少なく 」 なる記事ばかりで、
読んだ後に悲観的に世の中を見てしまうのは、私だけではないのではないでしょうか。
この数字もきっと、暗い話題なのか、と思われる方すらいるかもしれません。
リスクヘッジはわかりますが、過度に反応しすぎて、
結果、何も動けなくなっているなんてことでは、
経営者としてよくないことかもしれませんよね。
ちなみに、上記の数字は、 「 同棲世帯数 」
賃貸市場で、一般的に言われるカップル層の数です。
このご時世、「結婚前に相手の性格や相性を見極められる」 などの理由から
同棲をせず、結婚に至ることに反対するご両親もいるくらい、
同棲というものへの抵抗感が薄れています。
また、経済的に、結婚ができず、同棲を余儀なくしている方も多いと思います。
その伸長率が 1.4 倍 !
この層は、破局すると即退去に繋がりますが、
すでに無視できないほどの規模で増えている状況にあると言えます。
では、その実態はどうなのか、見ていきましょう。
【 同棲カップルの実態調査 】
まず、上記の表で特質すべきは、その賃料の安さ。
なんと、66,209 円。
確かに、確固とした関係性ではないために、
当然ながら、実際の夫婦と比べ賃料設定は、確実に低くなります。
では、いったいどんなお部屋に住んでいるのでしょうか?
上記のグラフは、実際の同棲時の間取りです。
賃料が低くなる理由。
それは、1R、1K、1DK。
つまり、どちらかのお部屋に転がり込んでいる、ということがわかります。
窮屈ではないのか?
まともな生活ができているのか?
オーナー様の疑問の声が聞こえてきます。
本人たちはどう思っているのでしょうか?
上記グラフは、そんな同棲カップルが、現実ではなく、理想としている間取りです。
単身者向けは、当然ながら 1 %台と、誰も望んでいないことがわかります。
人気が集中しているのは、「 2LDK 」 。
「 ある程度の広さ 」 と 「 個室 」 を当然ながら、求めているようです。
当たり前ではないか!
そう、それが 「 需要 」 だと思うのです。
しかし、オーナー様は、建築当初にその 「 需要 」 をどれほど重視したでしょうか?
それよりも、単身者向けを多くつくり、
利回り中心に考えて計画をされませんでしたか?
駅前だから、という理由から、単身者向けをつくる。
学生街だから、という理由から、単身者向けをつくる。
その方が、収入が増えるから。
皆が同じような計画を立てるので、
単身者向けばかりが街に溢れ、供給過剰になり、価格競争になる。
結果として、需要のあるはずの同棲カップルが、行き場を失い、
単身者向けの窮屈な部屋でまともに生活ができないでいる。
悲観的にならず、展望のある対策を考えていこう、と思います。
このデータを参考にすると、次のような戦略を考えることができます。
まず、賃料予算が極端にないことを想定する必要があります。
そのあたりを考慮すると、落としどころは、 「 1LDK 」 。
エリアにより、賃料格差があることを考えると、
都心23区エリアでは、あまり広さを取れないわけですから、40㎡以内。
都下市街エリアでは、逆に40㎡以上。
そして、この調査の最大の魅力は、
当の本人たちがそれほど築年数を気にしない傾向が強いこと。
賃貸住宅は、築15年を過ぎると、競争力をかなり失っていきます。
その時にこそ、是非とも上記のデータを基に、賃貸経営の再生をしていただきたい。
都心で18㎡の単身者向けのお部屋であれば、2部屋を繋げて36㎡のお部屋に!
市街エリアで23㎡の単身者向けのお部屋であれば、同じくつなげて46㎡のお部屋に!
単純に今のお部屋にお金をかけることに疑問をお持ちのオーナー様は多いはずです。
是非とも検討してみて下さい。
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賃 貸 不 動 産 経 営 管 理 士 坂 田 直 哉
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