非常に失礼な分類ではあるかもしれませんが、
大きく分けると下記3つのような体系になるのではないでしょうか。
【地主タイプのオーナー様】
戦後もしくはそれ以上の長い年月、その土地を代々所有し、
所有する不動産も複数ある方。
当然ではありますが、その
自己の資産を確実に後世に残すことが命題。
不動産業者や出入り業者も通年の付き合いが非常に重要視される。
営業マンへの対応も慣れたもので、
決断力も高い。
業界にも非常に詳しく、それだけに曲がった事は絶対にしないタイプ。
残念なことに
インターネットなどの対応が若干苦手。
【代替わりオーナー様】
現役で働かれている方が多く、所有不動産は少ないが、
先代からどちらかというと半ば強制的にオーナー業を受け継がれた方。
しかしあくまで本業が優先される。
頭の片隅には
売却の文字が常に付きまとう。
奥様が代行していることが多く、
判断に時間がかかることがある。
奥様ならではの
センスで物件の装飾や清掃が行われていることが多い。
残念ながら
週末は旦那さまと買い物などと不在なことが多い。
【新興オーナー様】
ここ数年のブームで
不動産投資を始められた方。
2棟目3棟目への投資意欲がある方が多いが、その資金繰りが非常に難しい。
このようなインターネットでの情報収集も熱心でセミナー参加経験もある。
勉強熱心であるため、物件力はかなり高め。
「浦田健」氏の本が本棚にある。
キャッシュフローは非常に優秀。
不動産業者への
懐疑心が非常に強く、営業マンとのコミュニケーション不足に陥りやすい。
私はオーナー様とお話しするときに、どのタイプのオーナー様であるか見極めようとしますが、
通常の店舗の営業マンはそこまでは考えなくてもよいことが多いです。
むしろそのような事を考えている
暇はない。忙しいですから。
なにかと独自の社会があるこの不動産業界ですが、
どのようなオーナー様がこの時代に強いのでしょうか。
それぞれに
強みや
弱みがあります。
答えは一つだけではなく、
それぞれのオーナー様自身の未来像にあるのではないか、と私は思います。
このようになっていたらいいな、それが叶えられたら
成功だ、と思います。
後世に資産を残せたら成功ですし、煩わしさから解放されたら成功です。
また2棟3棟いければそれも大成功です。
周りに左右されやすい業界です。
是非ご自身の未来像を追い求めてほしい。
その手伝いが少しだけでもできれば・・・
余談ですが、本日お会いしたオーナー様。
数ヵ月後にご夫婦で老人ホームに入られる予定の方でした。
所有する物件はお二人の思い出が詰まった建物。
思い出話は、つきることなく本当に楽しそうにお話ししていました。
そのような物件を託された私もお二人の幸せを少しだけ分けてもらったような気がしました。
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