今日は何の日

いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。

坂田です。

1976年（昭和51年）の今日、田中角栄元総理がロッキード事件で逮捕。

この年の１月、中華人民共和国の周恩来 国務院総理が死去。
同9月、中国共産党の毛沢東 主席が死去。

新たな時代の訪れを予感させる出来事が立て続けに起きた年であったのではないでしょうか。
団塊の世代と呼ばれるベビーブーム世代が軒並み社会進出し、日本の高度成長に拍車がかかる。

住環境も劇的に変化し、建設ラッシュ。
本日はそんな歴史的な流れを汲みつつ、今後の賃貸経営を考えていきたいと思います。

【スクラップ＆ビルド】

面積の小さい日本において、建てては壊し、建てては壊すという手法は、
必然と言えば必然であったのかもしれません。
さらに地震国であるがゆえ平均築年数が30～40年と諸外国に比べ明らかに短い間隔でしかない。

経済が好調の時代には、いかに日本人の人件費が高く、
建築資材が値上がりしようが問題はなかったのかもしれません。

しかし、景気の低迷に、高齢化と人口の減少。

高度経済成長の象徴として続けられてきた「スクラップ＆ビルド」の考え方は、
もうすでに存在しないのかもしれません。



そこで注目されているのが、名前だけは耳にすることがあるかと思いますが、
【リノベーション】です。

【リノベーション】とは、既存の建物に大規模な改修工事を行い、
用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりすること。

建物の経年にともない、時代に合わなくなった機能や性能を、建て替えずに、
時代の変化にあわせて新築時の機能・性能以上に向上させること。

具体的には、耐震性や防火安全性確保し、耐久性を向上させる、
冷暖房費などのエネルギー節約のため、IT化など変化する建築機能の対応・向上のために行われる。
外壁の補修、建具や窓枠の取り換え、間取り変更、給排水設備更新、冷暖房換気設備の更新などを行う。

（Ａｌｌ Ａｂｏｕｔ 住宅用語集より）

最近のテレビＣＭで毎日のように「エコ」「リサイクル」「ロハス」という言葉を耳にします。
賃貸住宅も同様に、使えなくなったら（空室が増える）、捨てる（売却する）というより、
再生して活かしていかなければならないのではないでしょうか？

建てなおしなどに伴う廃材の軽減や、新築を建てるに比べコストパフォーマンスも優れています。
空室でお困りのオーナー様、建替えをお考えのオーナー様、今一度ご検討していただきたい。
「プリウス」や「インサイト」など環境を考えた車が今の日本の車産業を支えています。
建築コストを抑えることができるので、その分家賃設定も低くできます。

立地に問題がなく、ただ『古さ』の一点で損をしていませんでしょうか？
木造アパートをお持ちのオーナー様、木造の利点を活かして下さい。
増改築がいかにやりやすいか。

個人的な見解では、木造建築はかならず見直される、と思っております。

景気の低迷・・・建築コストの安さ
高齢化・・・日本的な建築様式
人口の減少・・・大規模住宅の必要性の減少

間違いないはずです。



このところ実際に接するオーナー様に明るい方が少なくなっているように感じます。
先を考えると、暗い話しか出てこないのかもしれません。
できるだけオーナー様を明るくできれば、といつも思います。
もっともっと自信を持っていただきたい。
若輩がなにを言うか！
わかります。
しかし、そんな方とお茶を飲みながら話をできればいいのですが・・・
全てのオーナー様の所に伺うのは多少時間がかかるかもしれませんが、今後もがんばります。